熊本県合志市の泌尿器科・婦人科診療所

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当院の新型コロナウイルス(COVID-19)感染予防対策について

 
池田クリニックでは,みなさんに安心して受診していただくために,以下の様な新型コロナウイルス(COVID-19)感染予防対策を行っています

ご来院のみなさんへのお願い

 受診の際は,必ずマスクをご着用ください
   口と鼻の両方を確実に覆ってください
   マスクを顔にフィットさせ,できるだけ隙間をつくらないようにしてください
   マスクの表面を触らないようにしてください

 診察受付の前に,入口のアルコール消毒薬による手指消毒をしてください
 待合室内での不必要な会話はお控えください
 近畿大学の研究(Environ Int. 147:106338,2020)によると,感染者がサージカルマスクを着用した場合,他者への感染リスクを99.99%以上低減できるそうです。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の報告によると,ミズーリ州スプリングフィールドのヘアサロンで2名の美容師が新型コロナウイルスに感染したが,この2人から施術を受けた客139名の内,確認のとれた104名および2次接触者,ヘアサロンの同僚の誰一人として感染していなかったそうです。このヘアサロンでは施術を行う際に美容師と客が必ずサージカルマスクを着用していました。この適切なマスクの着用が,十分なソーシャルディスタンスを保つことが困難なヘアサロン内の感染を防ぐために効果を発揮したと考えられています
 不織布マスクに比べ,ウレタンマスクや布マスクは感染予防効果が劣ります
 もし無症状感染者であっても,不織布マスクを適切に着用すれば他者へ感染させることを予防できます。また,少し密な環境であっても,適切にマスクを着用すれば自身が感染することを予防できます

当院職員

 以下のことを徹底して診療業務を行っています

   アルコール消毒薬による手指消毒

   不織布三層マスクとフェイスシールドを着用

 近畿大学の研究(Environ Int. 147:106338,2020)によると,医療スタッフがサージカルマスクとフェイスシールドを着用すれば,感染者からの感染リスクを99.9%以上低減できるそうです

 フェイスシールドと不織布三層マスクの着用で,当院職員はより安全に診療業務を行うことができます

院内環境

 タムラテコ社のオゾン空気清浄機 BT-180H 2台を診療時間内に常時稼働させています 

  この空気清浄機のHEPAフィルターは0.3μmの微粒子を99.95%捕集し,また低濃度オゾンを発生し,エアロゾル化した菌やウイルスを除菌します

  BT-180H の適用面積は最大100m2,当院の診療スペースは180m2なので,2台で診療スペースの十分な空気清浄ができます
 ダイキン社のストリーマ空気清浄機 MCK70X を待合室で常時稼働させています
  この空気清浄機の静電HEPAフィルターは 0.1〜2.5μmの微小粒子を99%捕集します
  KCK70X の適応面積は最大51m2,上記 BT-180H と併用してさらに空気を清浄に保つことができます

 泌尿器科,婦人科診察室内には,それぞれダイキン社のストリーマ空気清浄機 MC55X と maxell のオゾネオエアロ MXAP-AE270 を常時稼働させています
  この空気清浄機の静電HEPAフィルターも0.1〜2.5μmの微小粒子を99%捕集します(適応面積は最大41m2)
  オゾネオエアロは,低濃度オゾンを発生し浮遊ウイルスや細菌を99%除去除菌します(適応面積は最大33m2)。オゾン濃度は,環境基本法で規定されている環境基準(空間濃度0.06ppm)以下に調整されています
  泌尿器科診察室は20m2,婦人科診察室は28m2,2機種とも面積に対して十分な能力を持っています

 奈良県立医科大学の実験では,オゾネオエアロで生成した低濃度のオゾンに,付着した新型コロナウイルス(SARS-Co V-2)を不活化する効果があることが確認されています

 クリニック内には4台の加湿器を稼働させています。湿度を保つことで,ウイルスを含んだ飛沫のエアゾル化を防ぎ,また,オゾンの効果を高めることができます
 サーキュレーターや扇風機で空気の流れをつくり,全ての部屋の換気扇を回して換気しています
 必要換気量を満たしていることを確認するため,宝産商のCO2濃度測定器ワイヤレスCO2ロガー(TKR04A)を,待合室,泌尿器科・婦人科各診察室,検査室に設置し,室内のCO2濃度を常時モニターしています。もしCO2濃度が1000ppmを超えた場合は,窓を開け,さらに換気量を増やすようにしています

 咳やくしゃみの飛沫の大きさは,5μm以上。飛距離は1〜2m程度です。飛沫から水分が蒸発した飛沫核は5μm以下の大きさで,空気の流れで広範囲に拡散します。飛沫,飛沫核が細菌やウイルスを含んでいても,ほとんどはHEPAフィルターに捕集され,また,オゾンで除菌除去されます

 必ずしも十分なソーシャルディスタンスを保つことができない場合でも,より感染の少ない環境で診療業務を行っています

院内消毒

 昼休みおよび診療後には,手が触れやすい箇所を消毒薬で清掃しています
 昼休みおよび診療後には,紫外線殺菌灯による各部屋の消毒を行っています
 ボールペンや電卓,電話,雑誌なども紫外線殺菌灯による表面消毒を行っています
 インフルエンザウイルスを99%不活化するために必要な紫外線照射量は6.6mJ/cm2です。紫外線殺菌灯20ワットの場合,殺菌灯から1mの範囲は85秒,2mの範囲は5分40秒でインフルエンザウイルスを不活化することができます。ただ,新型コロナウイルスを不活化するためのデータがないため,当院ではその4倍の照射量26.4mJ/cm2を目安に,一部屋につきパナソニック殺菌灯GL-20(20ワット)3台を用いて20〜25分照射し殺菌しています。ただ,陰の部分には効果がありません
 夜間の無人環境下で,タムタテコ社の BT-180H により高濃度オゾンを発生させて燻蒸処理を行い,浮遊・付着している細菌やウイルスを除菌除去しています(紫外線殺菌灯の欠点である陰の部分にも効果があります)
 BT-180Hの高濃度オゾンは600mg/h,それを2台稼働すると診療スペース(容積572m3)での空間濃度は0.98ppmになります。夜間無人環境下でオゾン燻蒸を4時間行っており,CT値(オゾン濃度 ppm ×噴霧時間 分)は235。これは,コロナウイルスが95%不活化されるCT値60の約4倍の量です
 以上の作業で,ご来院の患者さんと職員の感染防止を行っています